月桃(ゲットウ)にはどんな効能がある?
月桃(ゲットウ)には赤ワインの34倍のポリフェノールが
月桃(ゲットウ)とは沖縄から九州南部に自生している植物で、サンニンとも呼ばれます。名前の由来には、花のつぼみが桃に似た外見をしているために「月桃」という名前が付けられたという一説があります。花のつぼみは全体的に白色で、先端がピンク色に染まっている愛らしい見た目です。
月桃は豊富なポリフェノールやミネラル、アミノ酸などを含んでいるため、沖縄では古くから漢方としても使われてきました。また月桃には食べるだけではない様々な使い道があり、沖縄では生活に欠かせない植物として重宝されています。詳しくい活用の方法についてはぜひこちらをご覧ください。
前述の通り、月桃にはポリフェノールが含まれており、その量は赤ワインの34倍にもなります。ポリフェノールは活性酸素を除去する抗酸化力を持つ物質です。活性酸素は、もともと身体に侵入した細菌やウイルスと戦う役割を持っていますが、増えすぎると身体のタンパク質やDNAを攻撃し生理機能を低下させたり、老化を引き起こしたりする原因ともなります。活性酸素を除去するポリフェノールは、健康維持や老化防止の観点から注目されている物質なのです。
では沖縄ではどのようにして月桃を摂取しているのでしょうか。沖縄には古くから月桃をお茶として飲む習慣があります。月桃を煎じたものは「月桃茶」と呼ばれており、月桃の豊かな香りを楽しむことができるお茶です。栄養とは少しずれてしまいますが、その香りはエッセンシャルオイル(精油)としても活用されるほどで、爽やかな香りにはリラックス効果が期待できます。
月桃茶はカフェインを含まないため、カフェインが苦手な方でも安心して摂取することができます。ハーブティーが好きでよく飲まれている方にもおすすめです。最近では月桃茶の茶葉を販売している店もあり、自生している月桃を煎じなくとも気軽に手に入れることができるようになっています。気になった方はぜひ月桃茶を試してみてはいかがでしょうか。