長命草(ボタンボウフウ)に含まれるイソサミジンとは?
排尿筋の過剰収縮を抑制し弛緩させる
イソサミジンとは、屋久島の長命草(別名:ボタンボウフウ、サクヤ)にしか含まれない排尿機能を改善する成分です。長命草については「長命草はどんな野菜?」で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
イソサミジンは血管拡張や動脈硬化予防、排尿機能の改善などに役立ちますが、特筆すべきは排尿機能の改善でしょう。40歳以上の男女8人に1人が「過活動膀胱」という排尿障害に悩んでいるため、イソサミジンの排尿機能の改善は注目すべき効果といえるのです。
排尿障害の原因として多いのは、膀胱を動かしている排尿筋の過剰収縮によって起こる過活動膀胱です。排尿筋が過剰収縮すると膀胱も小さく収縮し 、尿を少量しか貯められなくなります。
過活動膀胱の特徴として、尿意切迫感が挙げられます。尿意切迫感とは、急に尿意を感じ我慢ができなくなる感覚です。典型的な例としては、帰宅してドアノブに触れた瞬間に失禁してしまう「ドアノブ尿失禁」や、水に触れたときに失禁してしまう「手洗い尿失禁」などがあります。
イソサミジンには、この排尿筋の過剰収縮を抑制し弛緩させる効果があります。排尿筋がリラックスした状態になれば膀胱も通常の大きさに戻るため、泌尿器の活動も正常に近づきます。イソサミジンは尿トラブルの大きな原因である過活動膀胱に大きく効果を発揮する成分なのです。
過活動膀胱の予防や対策として、イソサミジンを摂取するのもひとつの方法です。長命草は野菜として食されているので、例えば天ぷらにしたり、汁物に入れたりして調理することができます。ただし前述したように、イソサミジンが含まれる長命草は屋久島で栽培されているものだけなので、気軽に手に入れられる食材というわけではありません。
イソサミジンはサプリメントで摂取することもできますが、現在薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談した上で取り入れてください。また実際に排尿障害に困っている人は、早期に医師の診察を受けましょう。