沖縄野菜のカンダバー(甘藷の葉)畑で愛用者が植え付け体験
レポート:2019年5月18日(取材日)
なちゅらだま体験談でご紹介したピアニストの岩本整(いわもとせい)さん。半年におよぶアメリカへの音楽修行の旅を終え、昨年、日本での音楽活動を再開。ヴォーカリストの高橋優介さんも岩本さんと同じく横浜を基盤に2枚目のCDをリリースして幅広く活躍中。そして家族でなちゅらだまを愛用しています。
高橋さんの沖縄ライブが決まって岩本さんがピアニストとして参加することが決まったことから、二人が「この機会に、なちゅらだまの原料になっている野菜を見てみたい。農家さんにもお会いしたい」ということで、カンダバーを育てている城田英光さんに特別に時間を作っていただき、代表の柴山とともに畑に行ってきました。
広い畑の一畝に苗を植え付け
場所は沖縄本島南部にある八重瀬町。城田さんが事前に耕した畑の一番端の畝(うね)にはビニール製のマルチシートが掛けてあり、等間隔で穴をあけられた穴の近くには、植え付けるカンダバーの苗が準備されています。さっそく、新品の長靴に履き替え、城田さんの指導のもと、カンダバーの植え付け体験です。
「これ全部やるんですか! こんなに広いと思っていませんでした」と岩本さん。高橋さんのファンで横浜から来た女性も畑体験に飛び入り参加。葉のついた茎がカンダバーの苗です。それを5~6cmの深さに植えていきますが、長い畝も3人で作業をしているとあっという間に植え付け完了。
農薬や化学肥料は一切使わずに育てる
「家はもともと農家で、子供の頃から畑の手伝いをしていました。サラリーマン時代も休日は畑仕事していて、定年後は農業に専念してピーマンやゴーヤーを育てながら、カンダバーをなちゅらだまの原料専用に農薬や化学肥料を使わずに育てています」という城田さん。
一度植え付けると5~6回カンダバーを収穫するため、栄養はすべて葉の方へ行ってしまうのでイモは大きくなりません。
収穫時は、イモや根を抜かず、土の上に出ている茎や葉のみを刈り取ります。一畝で一回約200kgの収穫になるので、この畑では一年に約10トン以上となります。25kgずつ入る袋に詰めて、なちゅらだまの工房へ運ぶところまでが城田さんの仕事。雨が降ると畑の土が泥はねのように葉の裏にこびりついて、製造前にきれいに洗浄する手間がとても大変だったことから、マルチをかけることでこの問題を解決しました。
収穫した野菜は全てなちゅらだまの原料に
収穫したカンダバーは全量買い取り。洗浄・選別・計量・袋詰め・箱詰め…などの作業がなく、選別の段階で規格外の野菜を大量に廃棄することもありません。手間のかかる作業や袋や箱代などもかかりません。
以前は学校給食用の野菜としても出荷していたカンダバーですが、今はやめてしまいました。少しでも虫食いあとがある葉や傷ついたものを全て取り除く手間が大変で、続けられなくなってしまったのです。
この地域は、降った雨が地下に浸透しそのまま地下水となって海に流れ込んでいましたが、地下ダムを造り、貯めた地下水を汲みあげて農業用水にしています。実は畝の下にはパイプを通していて汲み上げられた地下水がそのパイプを通って畑に浸透するようになっています。
「城田さんのお話にとても感動しました。いい音楽を届けるためには、体調管理がとても大切なので、これからも『なちゅらだま』を続けます」と岩本さんと高橋さん。自分たちが植えたカンダバーの収穫も体験してみたいと張り切っています。
>>カンダバー畑で収穫を体験、農家の奥様が料理を作ってくださいました
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