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モロヘイヤには毒がありますか?

食用に使われる葉の部分は安全

モロヘイヤの種子や茎には有毒物質が含まれています。

モロヘイヤの種子や茎にはストロファンチジンという強心作用のある配糖体が含まれていて、これは食べるとめまいや嘔吐などの中毒症状を引き起こす有毒物質です。日本では平成8年10月に長崎県の農家でモロヘイヤの実のついた枝を牛に与えたところ、そのうちの3頭に起立不能、下痢などの症状が出て死亡したという事件が起こっています。与えたモロヘイヤの種子と、死亡した牛の体内からはストロファンチジンが検出されたと報告されています。

牛の中毒死の報告を受け、国立医薬品食品衛生研究所によるモロヘイヤの安全性に関する研究が行われました。以前からモロヘイヤの種子に強心作用のある配糖体が含まれているということは知られていましたが、種子以外の部位にも強心配糖体が含まれているかどうかということは明らかになっていなかったためです。

モロヘイヤの各部位やいくつかの加工品を対象として、それらに含まれる強心配糖体の量を調査するという内容の研究が行われた結果、完熟したモロヘイヤの種子や茎、さやからは高い濃度のストロファンチジンが検出されたものの、それ以外の部位、および加工食品からは検出されなかったということが報告されました。

国立医薬品食品衛生研究所の研究結果によって、食用に使われる葉の部分をはじめ、健康食品、モロヘイヤ茶など、モロヘイヤの加工品についての安全性は認められました。ただし、一般に販売されているモロヘイヤのように管理された状況下で栽培、収穫されたものではなく、家庭菜園で栽培しているモロヘイヤについては注意が必要です。成熟した種子、成熟した種子のさやには強心配糖体が多く含まれています。家庭で育てる際には収穫時期に気を付け、種子やさやを食べないようにすることが大切です。

また市販されているモロヘイヤの種にも同じように強心配糖体が含まれています。子供がいる場合には間違えて口にすると危険ですので、種の保管場所や管理方法には十分配慮するようにしましょう。

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